こんにちは、ともくんのゲーム作り部屋にようこそ!
このページでは、
「ゲーム作り用のパソコンでどんなものがいいの?」
「ゲーム開発用のパソコンを探している!」
というお悩みの方に向けた内容となっています。
今は、パソコンで誰でも簡単にゲーム作りが出来る時代になりました。
しかし、パソコンはどれでも良いって訳ではありません。
ExcelやYouTube、メールなどの使い方であればどのパソコンでも問題無いですが、ゲーム作りをするパソコンは、基本的にスペックが求められます。
スペックとは、パソコンの性能のことで、キャラクターなどの画像やアニメーションの切り替わりの多いゲームを作るためには、処理性能の高いパソコンでないと途中で止まってしまったり、かくかくしてしまうことがあります。
特に、画像処理装置であるGPUが、ゲーム作りのパソコン選びで非常に重要な項目となってきます。
そこで、このページでは、ゲーム作りをするためのパソコン選びについて、スペックのポイントや予算感をまとめていきます。
ゲーム作り用のパソコンを選ぶポイント
ゲーム作り用のパソコン選びにおいて、ポイントとなってくるのが以下の6つになってきます。
ゲーム作りだけでなく、どれもパソコン選びで重要となってくるポイントになります。
その中でもゲーム作りで特に重要となるのが、
CPU
GPU
メモリー
の3つになります。
パソコンに詳しく無い方にも出来るだけ分かりやすく、それぞれのポイントを紹介していきます。
形状:デスクトップかノートか?
まずパソコンの形状ですが、多くの場合はデスクトップかノートかのどちらかになると思いますが、ゲーム作りで使うなら僕はデスクトップパソコン一択だと考えています。
なぜなら、基本的に小型のノートパソコンよりも、デスクトップパソコンの方が性能が高く、ゲーム作りなどの重い作業を行うのに最適だからです。
もちろん、ノートパソコンでもスペックの高いものはありますが、カスタマイズがあまり出来ないことと、費用がデスクトップパソコンよりもかなり割高になります。
そのため、移動先でゲーム作りをしたい方や、どうしてもスペースを減らしたいなどの目的でなければ、デスクトップパソコンを選ぶべきだと思います。
ただし、デスクトップパソコンはスペースを取ってしまうのと、別でモニターも手配しないといけないというデメリットもありますが、それでもゲーム作りにはデスクトップパソコンをおすすめします。
OS:Windows/Mac/Linux
OSとは、Operating System(オペレーティングシステム)の略で、パソコンの様々な部品やプログラムを管理、制御しているシステムです。
パソコンのOSでよく使われているものとして、WindowsやMac、Linuxがありますが、多くのゲームエンジンはこれらのOSに対応しています。
例えば、ゲームエンジンのUnityのシステム要件として、以下となっています。
●Windows
Windows 7(SP1+)・Windows 10・Windows 11(64ビット版のみ)
●Mac
Mojave 10.14 以降 (Intel エディター)・Big Sur 11.0 (Apple シリコンエディター)
●Linux
Ubuntu 20.04・Ubuntu 18.04
使いたいゲームエンジンの要件と合っていて、OSが古すぎなければそこまで気にする必要はないので、自分の使いやすいOSを選びましょう。
ただし、iPhone用のゲームアプリを作る場合は、Macの方が開発しやすくなっています。
CPU:パソコンの処理性能を決める
CPUとは、Central Processing Unitの略称で、パソコンの核となる部分になっています。
パソコンでの全ての作業は、一度このCPUで処理されてから実行されることになるため、CPUの性能次第でパソコンの処理速度が変わります。
現在のパソコンのCPUは、インテルとAMDのどちらかが使われている場合がほとんどです。
それぞれのCPUは以下のように大きく4種類に分かれていて、上にいけばいくほど、価格は上がりますが、性能が良いCPUとなっています。
インテル | AMD |
---|---|
Intel Core i9 | AMD Ryzen 9 |
Intel Core i7 | AMD Ryzen 7 |
Intel Core i5 | AMD Ryzen 5 |
Intel Core i3 | AMD Ryzen 3 |
ゲーム作りでCPUを選ぶ際は、どんなゲームを作ろうとしているかで必要となるCPUが変わってきます。
例えば、小規模ゲームや2Dゲームなどの負荷が少ないゲームであれば、「Intel Core i5」や「AMD Ryzen 5」程度のCPUがあれば問題無いと思います。
しかし、PC用の3DゲームやVRゲームなどの制作を考えているのであれば、「Intel Core i7」や「AMD Ryzen 7」、またそれ以上のCPUが搭載されているパソコンを選ぶようにしましょう。
価格を上げれば上げるほど、CPUの性能が良くなることになるため、どのようなゲーム作りを考えているのかで、必要となるCPUを決めていきましょう。
GPU:画像の処理性能を決める
GPUは、Graphics Processing Unitの略称で、画像や動画の処理を行っている部分となっています。
このGPUの性能が低いと、ゲームの画像を読み込むのに時間がかかってしまったり、画像がかくかくしたりします。
GPUは、グラフィックボードに搭載されているものと、CPUに内蔵されているものがあります。
グラフィックボード
グラフィックボードとは、ビデオカードとも呼ばれ、映像をモニターに出力するためのパーツとなっていて、中にGPUが搭載されています。
ゲーム作りでは、このグラフィックボードをパソコンに追加して作業を行うことが一般的です。
グラフィックボードは、大きくNVIDIAの「GeForce」とAMDの「Radeon」に分かれています。
このうち、GeForceには以下の4シリーズがあり、数字が大きいほど性能が高いものになります。
CPUと同じく作りたいゲームジャンルによりますが、グラフィックボードは非常に高価なものなので、ゲーム作り用として「RTX 30XX」か「RTX 20XX」であれば問題無く動くと思います。
内蔵GPU
現在発売されているCPUの多くは、GPUが統合されて内蔵されています。
内蔵GPUとも呼ばれますが、処理性能はグラフィックボードほど高くなく、最低限の画像や動画出力程度しか出来ないため、ゲーム作りには不向きと言えます。
過去にGPUが内蔵されている「Intel Core i7」のパソコンで、負荷の少ない2Dゲーム作りにチャレンジしましたが、何度も画像がかくかくしてしまいました。
そのため、基本的にはグラフィックボードを繋ぐ方がおすすめですが、価格が高すぎることもあるので、どうしても抑えたい場合は、AMDの内蔵GPUをおすすめします。
AMDのCPUの多くは、GPUが内蔵されていないのですが、一部内蔵されているモデルがあり、「Ryzen 5 5600G」のように型番の最後に「G」という表記がされています。
このAMDのGPUが内蔵されているものをAPUと呼びますが、このAPUのグラフィック性能が非常に優れています。
現在、僕はこの「Ryzen 5 5600G」を使っているのですが、グラフィックボードを繋がなくても、2Dゲームはもちろん、3Dゲームもしっかりと動いてくれています。
グラフィックボードよりはさすがに性能は下がりますが、ある程度の規模のゲーム作りには対応出来るので、コスパの良いGPUとしておすすめです。
メモリ:パソコンの処理速度を高速化する
メモリとは、処理するためのデータを一時的に記録しておく装置のことです。
このメモリが大きければ大きいほど、たくさんのデータを記録しておくことが出来るため、パソコンの処理速度が早くなります。
メモリは、4GBから64GBとピンからキリまでありますが、ゲーム作りでは複数のデータを処理していくことになるため、メモリは大きければ大きいほど良いでしょう。
ゲーム作りを効率的に進めたいのであれば、32GB以上のメモリがあれば問題無いかと思います。
また、メモリはその後拡張することも出来るため、とりあえず16GBで始めてみて、ちょっと処理が遅いと感じたら、メモリを拡張して32GBにすることも可能です。
ただし、パソコン購入前にマザーボードのメモリの上限数などを確認しておかないと、拡張できなくなるため注意しておきましょう。
ストレージ:データを保存しておく場所
ストレージは、データを記録するための場所で、メモリが一時的な場所だったのに対して、ストレージは長期的な保管場所として使われます。
ストレージには、HDD(ハードディスクドライブ)とSSD(ソリッドステートドライブ)の2種類がありますが、ゲーム作りではSSDの方が圧倒的におすすめです。
なぜなら、SSDの方がHDDよりも読み込み速度が早いため、ゲームなどを動かすのが効率的になるためです。
分かりやすいのが、HDDのパソコンは電源ボタンを押してから立ち上がるまでにある程度の時間がかかりますが、SSDは数秒で立ち上がるほど読み込み速度が早いです。
そのため、ゲーム作りでは、SSDの512GBもしくは1TBのパソコンをおすすめします。
ゲーム作り用のパソコンの予算感
ここまでゲーム作り用のパソコン選びのポイントを紹介していきました。
パソコンの性能が高ければ高いほど、よりゲーム作りに適していることが分かりますが、その分予算が上がっていくことになります。
ここからは、そのポイントを踏まえながら、どの程度の予算をかけるべきかを紹介していきます。
高価格帯:予算30万円以上
本格的なゲーム作りを考えている場合、予算として30万円以上を見積もっておきましょう。
CPUやグラフィックボードの性能を高める必要があり、ある程度ハイエンドクラスのパソコンのスペックが要求されてきます。
具体的には、
OS:Windows 11 Home
CPU:インテル Core i9 14900KF
GPU:GeForce RTX 4070
メモリ:32GB
ストレージ:SSD1TB
のスペックで、ネットショップでは大体30~40万円前後の価格帯で販売されています。
低価格帯:予算15万円前後
小規模や2Dゲームなどのゲーム作りを考えている場合、予算として15~20万円前後のパソコンが良いでしょう。
CPUやメモリなどは最低限に抑えつつ、グラフィックボードを搭載させようとすると、このくらいの価格帯に落ち着いてくるかと思います。
具体的には、
OS:Windows 11 Home
CPU:インテル Core i5 14400F
GPU:GeForce RTX 3050
メモリ:16GB
ストレージ:SSD512GB
のスペックのパソコンで、ネットショップでは15万円前後となっていました。
自作パソコンがおすすめ
ゲーム作り用のパソコンは、どうしても高スペックなものが必要となるため、予算がかかってきてしまいます。
そこでおすすめしたいのが、自作パソコンでゲーム作り用のパソコンを作ることです。
自作パソコンは、自分で部品を準備して組み立てる必要がありますが、その分自由度が高く、コストも抑えることが出来るのでおすすめです。
また、必然的にパソコンに詳しくなるため、これからゲーム作りを考えている方にもおすすめできます。
実は、僕も現在使用しているパソコンは、自分で組み立てて作った自作パソコンを使っています。
実際に僕のパソコンのスペックとしては、
OS:Windows 11 Home
CPU:Ryzen 5 5600G
GPU:なし
メモリ:32GB
ストレージ:SSD512GB
で、内蔵GPUなのでグラフィックボードよりも劣りますが、これで大体7万円以下で作れています。
今後、グラフィックボードを拡張することも考えていますが、それでも既存の組み立てられたパソコンを買うよりも、安く性能の優れているパソコンを作ることができます。
まとめ
このページでは、ゲーム作りで使うパソコン選びのポイントと、どの程度の費用がかかるのかについてまとめていきましたが、いかがでしたでしょうか?
ゲーム作りのパソコンは、ゲームの処理やグラフィック性能が必要となってくるため、
CPU
GPU
メモリ
の3つが特に重要になってきます。
本格的なゲーム制作を考えるのであれば30万円以上、小規模なゲーム制作であれば15万円前後の予算を見積もっておくのが良いでしょう。
また、予算を抑えるために自作パソコンもおすすめできますので、是非興味のある方は作ってみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
コメント